2022年10月27日(木) - 2022年12月13日(火)企画展関連イベント
特別展示「Real Sound Viewing 馬頭琴演奏再現」
伝統楽器の奏者の演奏を“真空パック”のように保存し、楽器の生音と映像でリアルに再現
ヤマハ株式会社&浜松市楽器博物館 共同展示
「Real Sound Viewing 馬頭琴演奏再現」
期間 | 2022年10月27日(木)~12月13日(火) 9:30~17:00 ※休館日:毎月第2・4水曜日(祝日の場合は翌日) |
会場 | 浜松市楽器博物館 1階 第1展示室(静岡県浜松市中区中央3-9-1) |
観覧料 | 楽器博物館の常設展観覧料のみでご覧いただけます |
内容 | 演目: 「ジョノン・ハル」より一部抜粋 演奏: マハバル・サウガゲレル ※演奏者本人の出演・登壇はありません |
共催 | 浜松市楽器博物館、ヤマハ株式会社 |
本展示は、現在開催中の特別展「発見!楽器の動物園」の一環として実施するもので、ヤマハ株式会社が“ライブの真空パック”をコンセプトに技術開発を進めている、アーティストの演奏を保存し再現するシステム「Real Sound Viewing(リアルサウンドビューイング)」を用いたものです。
奏者が演奏した音をデジタル化し、そのデータを細かい振動に変換して楽器に伝えることで楽器自体から音を響かせ、馬頭琴の自動演奏を実現しました。
馬頭琴の鳴り方の特性を注意深く見極め、演奏音のデジタルデータを慎重に調整するとともに、振動を楽器に伝える装置を最適な位置とバランスで取り付けることで、独特の奏法から生まれる伸びやかで繊細なニュアンスや、馬が駆ける足音やいななきを思わせる表現など馬頭琴ならではの演奏音をリアルに再現します。
展示楽器から鳴る“生の音”と、等身大の演奏映像によって、あたかも目の前で実際に演奏がおこなわれているかのような臨場感あふれるバーチャルステージをお楽しみいただけます。
<「Real Sound Viewing」について>
「チケットが取れない」、「遠方で観に行けない」、「解散してしまった」、「亡くなってしまった」といった場合など、世の中には「観たくても観られないライブ」が数多く存在します。実際のライブから得られる体験は特別で、CD や DVDの鑑賞では補いきれないライブならではの臨場感や感動が存在します。「Real Sound Viewing」は、こうした課題を解決するために当社が開発を進めているシステムで、ライブを真空パックのようにして保存し、「楽器の生音」と「リアルな映像」で、いつでも再生して楽しむことを可能にするシステムです。アーティストのパフォーマンスをデジタル化して正確に記録し、「アコースティック楽器の生の音による自動演奏」でその演奏を忠実に再現。同時にスクリーンやモニターに演奏するアーティストの姿を映し出すことで、あたかもアーティスト本人がそこで演奏しているかのような臨場感あふれるバーチャルライブを実現します。当社が長年培ってきた技術が凝縮しており、特に弦楽器や打楽器には、「電気信号を振動に変換してアコースティック楽器自体を鳴らすことで自動演奏を可能にする独自技術」が使用されていることが大きな特徴です。
将来的には、楽器の生音での遠隔ライブ配信や、往年のアーティストのパフォーマンスをいつでも楽器の生音で楽しめるようにするといった用途を想定しており、現在も日々開発が進められています。
・ウェブサイト https://www.yamaha.com/ja/about/design/synapses/id_116/