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演奏
有田正広(フルート) 宇治川朝政(リコーダー) 戸田薫(バロック・ヴァイオリン)
パウル・エレラ(バロック・ヴァイオリン) 成田寛(バロック・ヴィオラ)
武澤秀平(バロック・チェロ) 諸岡典経(ヴィオローネ) 有田千代子(チェンバロ)
使用楽器
・2キー・フルート:C.F.フライヤー1世 クヴァンツ・フルートによる 1763年以降 ベルリン
使用曲:1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 11, 12, 13, 14 ・・・ A
・2キー・フルート:上記フルートを基に杉原広一、有田正広によって復元製作 2010年 東京
使用曲:15, 16, 17 ・・・ B
・1キー・フルート:J.M.オトテール《L.R》(オトテール・ル・ロマンと考えられている) 1745年頃、パリのフルートを基にC.スーベイランによって復元製作 2005年 パリ
使用曲:8, 9, 10 ・・・ C
・アルト・リコーダー(in F):P.I.ブレッサン1700年頃、ロンドンのリコーダーを基に斉藤文誉によって復元製作 2002年 アムステルダム
使用曲:11, 12, 13, 14 ・・・ D
・バロック・ヴァイオリン:作者不詳、17世紀後半、イギリス
・バロック・ヴァイオリン:フランスのミルクール派、18世紀末期
・バロック・ヴィオラ:ヒル派、1770年頃、イギリス
・バロック・チェロ:B.ヴィッサー作、17世紀末期のルジェリのモデル、2000年
・ヴィオローネ:作者不詳、18世紀末期、ボヘミア
・チェンバロ:F.E.ブランシェ2世 1765年作 パリ A=403 ・・・ E
(A, E は浜松市楽器博物館所蔵)
ライナーノーツより
18世紀王侯貴族文化が華やかかりしバロック時代、音楽は単なる「お楽しみ」以上の意味のあるものでした。人徳ある立派な王侯貴族=人間は、国家をまとめ上げるため、必須の学問のひとつである音楽を理解しなくてはなりませんでした。そこで演奏される楽器は、人間の様々な奥深い精神を音として表現する道具以上の道具Instrumentsでした。
このCDで演奏されているクヴァンツ・フルートは、浜松市楽器博物館に大切に所蔵されている最も貴重な楽器のひとつでしょう。通常こうした歴史的に重要な楽器は、資料的価値の高さから、実際の演奏に使われることは殆んどない中、同博物館では「音の資料」として残すという極めて 音楽的な立場をとりました。
前作CDの「フリードリヒ大王の宮廷音楽」では、世界で初めてこのフルートの音が録音されました。今回のCDでは、18世紀バロック時代のフルート協奏曲を通して、音楽史の中の「フルート」という楽器にスポットを当て、新しい側面を聴いていただけたら嬉しく思います。(有田正広)
演奏曲目
No. | 曲名 |
---|---|
管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067(J.S.バッハ) | |
1 | Ⅰ 序曲 |
2 | Ⅱ ロンド Rondeau |
3 | Ⅲ サラバンド |
4 | Ⅳ ブレー Ⅰ, Ⅱ |
5 | Ⅴ ポロネーズ |
6 | Ⅵ メヌエット |
7 | Ⅶ バディヌリ |
フルート協奏曲 イ短調(M.ブラヴェ) | |
8 | Ⅰ アレグロ |
9 | Ⅱ ガヴォット,優しく Ⅰ, Ⅱ |
10 | Ⅲ アレグロ |
リコーダーとフルートのための協奏曲 ホ短調 TWV52:e1(G.Ph.テレマン) | |
11 | Ⅰ ラルゴ |
12 | Ⅱ アレグロ |
13 | Ⅲ ラルゴ |
14 | Ⅳ プレスト |
フルート協奏曲 ト長調 QV5:174(J.J.クヴァンツ) | |
15 | Ⅰ アレグロ・アッサイ |
16 | Ⅱ アリオーゾ・エ・メスト |
17 | Ⅲ プレスト |